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ことばの壁、こころの壁、せいどの壁

4年前のコラムです。この頃はまだ民主党政権。この頃は外国人の地方参政権が議論されていた頃です。自民党政権に戻ってからは、この政策は話題に上がってきません。もっぱら政府の狙いはお金持ちの外国人観光客ばかりで在住外国籍にかんしてはまったく見向きもしないように思えます。(H27 10/10)

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「ことばの壁」「こころの壁」「せいどの壁」

前原誠司衆議院議員が、政治資金規正法が禁止している外国人からの献金にかんする問題の責任をとり外務大臣を辞任した。なんでも中学時代からの知り合いである近所の焼肉屋の女性店主からもらったとことが国会で問題になり、政治的立場を考慮して辞任したというが、その心裏は本人以外わからない。

日本の外国人は税金はとられるが、教育をうける義務もなく投票権もなく政治に参加する寄付行為もできない。税金の使い方の選択ができない立場なら、もうすこし国の方針で日本語教育や雇用推進等の社会保障の面に力を入れ、帰下してもらうようにるようにしたらどうだろうか。日本が住み良い国と感じれば帰下してもらえる人も多くなり国力が増すとおもうが、どうも日本人の純血精神がそれを邪魔してように思える。

外国人支援問題において専門家のあいだでは、「ことばの壁」「こころの壁」「せいどの壁」という3つのキーワードがよく使われる。

「ことばの壁」とは、日本語でのコミュニケーションにかんする問題と母語の問題である。日本における日本語教育における責任官庁は正直複雑でよくわからない。留学生は文部科学省。外国人労働者と研修生は厚生労働省。そして一般の在住外国人は文化庁。そして国際問題、地方自治も関連してくるので総務省・外務省もこの問題に関係してくる。諸外国等にいくと移民省などの専門部署をつくり対応しているのに日本はそれに比べ遅れている。さらに日本語の使い方にしても、近年、難しい日本語にルビなどをふり、意味難解な行政用語をやめ、誰でもわかる「やさしい日本語」をつかいましょうと各官庁、企業、関連機関に呼びかけている。しかしその成果は関係者だけの認知でとどまりまだ一般的に普及されていないように思える。母語の問題は、通訳の問題や公共施設等の外国語標記の問題である。日本の公共施設で一番多言語化がすすんでいる施設は刑務所だとか、ある日本語学者が講演会で言われていたが、それほど日本において多言語標記は一部の大都市を除いて遅れているといえる。

「こころの壁」とは、日本で生活するうえでうけるさまざまな偏見や、それによって生じた日本人との確執、心理的に根の深い問題である。ドメスティクバイオレンスが近年増えているというニュースが最近流れていたが、外国人妻をもつ日本人男性のドメステックバイオレンスの問題も専門家のあいだでは近年問題になっている。こころに壁というか完全にこころの闇である。

「せいどの壁」とは、法律の問題であり、教育・雇用・在住資格等、様々な問題が浮上してくる。専門の行政書士さん・弁護士さんがいるくらいだから、そうとう様々な問題があるらしい。

そもそも外国人という言葉自体、日本に定住する外国籍住民等の人からみると差別的な用語である。日本人は安易にその言葉使い、日本人と外国人を区分しているが、実際は国籍の違いや母語・民族の違いで問題の内容が変わるので、安易に日本人あるか、それ以外かの二項対立の構図では収まりきれない問題であると思う。

前原議員の問題は、中学時代から知り合いであっても政治的なコミュニケーションがとれなかったことに「言葉の壁」「制度の壁」「こころの壁」に関する諸問題が隠れているような気がする。しかし本質的な課題は誰も議論しようとはしない。日本人の社会保障問題以上に先送りの状態であるように思える。

今後、定住外国人が増え社会保障、教育・医療、介護等の課題が日本人以上に問題になると予想される。変形性股関節症患者における在住外国籍住民の比率もふえるだろう。日本人でさえ孤立化する恐れのある疾患に関して、さらなるハンディをかかえてどのように立ち向かうのか?どのようなコミュニケーションをはかっていくのか?たぶん同じ悩みをかかえた国籍をこえた人間どおしでの課題になると思う。

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