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ライフサイクルコスト

昨日は、福島第一原発の爆発事故にかんする報道で国中が揺れた。本当に被害が最小限でよかった。

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原子力発電所をライフサイクルコストの視点でみたとき

原発というと・・・・・。私が最初に入社した会社には二人の部長がいた。1人は今回の地震で被害にあった某原子力発電所の開発にたずさわっていたという。さらに某ゼネコンから天下ってきたもう一人の部長も東北地方にある某原子力施設の建設時の所長をしていたという。つまり私の社会人一年目は、原子力発電所の建設・開発にたずさわってきた人間が身近に2名もいたということになる。何か原子力発電所に縁があるみたいである。そういえば高校の同級生も原子力発電所のメンテナンスをしている。

ちなみにその会社の入社試験で書いた小論文のテーマが「原子力発電所のコンクリート廃材処理問題」であった。一般の建物のコンクリート廃材処理の困難さから(現在は技術も進んで再コンクリート材もある)、原子力発電所の廃炉にともなうコンクリート処理をどのようにすればよいかを問うものであった。現在も、この問題はクリアーされていないとおもう。今回の地震のようにもし大きな揺れで施設が破壊された場合、その廃材をどのように処理すればよいのだろうか。まさか他の一般廃材と同じというわけにはいかない。地中に埋めるなんてコストが莫大にかかる。考えただけでぞーとするものである。

人に一生と同じように建物も一生がある。建設関係者では、建物の建設から維持管理・改修および廃棄処理までのスパンを建物のライフサイクルといい、その間にかかるコストをライフサイクルコストというらしい。ようするにいくら建設時の費用がやすくても維持管理費や廃棄処理のコストが高い施設はライフサイクルコストが高く、結果的に施設の評価は低くなる。逆に建設時のコストが高くても維持管理費が安く生産性の高い施設は、建設時のコストをペイするだけの価値をもった施設ということで評価は高くなる。

原子力発電所をライフサイクルコストの視点でみたとき、どのような評価を得れるのだろうか。1年のうち2ヶ月間運転をやめその間保守メンテナンスに費やし、発電所としての運転をやめた後の処理コストが莫大にかかる。私の個人的なかんがえでは、ライフサイクルコストが非常にたかくつき、全体の収支ではマイナスになると思う。

赤字の施設は、赤字を生む。安全ってお金に換算したらどのぐらいのコストがかかるのだろうか。原子力施設は安全というけど、その安全にかかるコストを国民にしめしてもらいたい。費用がかかる安全っていいものだろうか。火力発電所、水力発電所、風力発電所等全ての施設に関する安全をコスト試算して、ライフサイクルコストで比較すれば、どの施設が優れているか一目瞭然である。今回の地震はよい教訓である。是非、関係者での検討をお願いしたい。

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