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宇宙戦争

1938年10月30日、アメリカ・CBCラジオでオーソン・ウェルズ演出のSFドラマ『宇宙戦争』が放送された。演出として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースを流した所、大パニックになった。この事件をきっかけに10月30日はニュースパニックデーと呼ばれている。しかし実際のところパニックは何もなく当時の新聞社のラジオ局に対する嫌がらせ騒動だったようである。パニックがないのに、さもパニックがあるような情報を流す。この報道姿勢自体がニュースパニックである。

オーソン・ウェルズの宇宙戦争は何本か映画化され、SFの古典としてひじょうに有名な物語である。日本で宇宙戦争というと、どうしてもアニメや漫画の世界が最初に思いつく。私の世代だと、宇宙戦艦ヤマトとか起動戦士ガンダムなど思いつくが、人それぞれ宇宙戦争と言葉から抱くイメージはことなるのではないだろうか。

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選ばれること

宇宙戦争は非日常の世界。誰も見たこともない空想の世界。そんなことはあってはならないと思いながら、子どもの頃誰しももしそのように現場を見てしまったらどうしようと思ったことはあったのではないだろうか?選ばれること。ある日宇宙人と遭遇してしまう。寝室に宇宙人が来て宇宙船に乗せられてしまう。神の声に等しい宇宙人のメッセージ。これら選ばれし願望は誰しも心に中にあると思う。

選ばれた戦士というと、故藤子・F・不二雄作「ひとりぼっちの宇宙戦争」や西岸良平作「地球最後の日」を思い出す。両作品とも宇宙人が地球を侵略(人類を滅亡)するかどうかを決めるため全地球人の中から主人公が選ばれ、その主人公に人類の命運がかけられるストーリー。ひとりぼっちの宇宙戦争では主人公と同じ能力と体力をもつコピーロボットとの戦いが描かれ、地球最後の日においては1ヵ月という期間で人類の悪の撲滅を命じられた主人公が、宇宙人から与えられた微力な超能力を使いながら奮闘する姿が描かれる。両主人公に共通するキーワードは、選ばれることと孤独である。正に誰も知らない世界で選ばれて戦うことは孤独であるということなのであろうか。

代理闘争的ストーリーである「ひとりぼっちの宇宙戦争」では主人公はコピーロボットの戦いに勝利して地球は救われるが、「地球最後の日」において主人公の努力にも関わらず、人類の悪を撲滅できず人類は滅ぼされてしまう。

地球最後の日
「地球最後の日」、人気コミック「三丁目の夕日」の原作者である西岸良平氏の短編作品集。 地球最後の日とは、この短篇集の冒頭の作品タイトルであるが、この作品以外に登場する人物において巻き起こる事件ひとつひ...

滅亡願望

宇宙戦争は空想の世界である。人類を滅ぼすのも生存させるのもイメージが成せる技である。願わくば、いつまでも人類が存亡するイメージを描き続けたいが、エネルギーや食料危機等が起きると、すぐ滅亡するイメージを抱いてしまう。滅亡するイメージを持つことが滅亡させる相手を想像させる。滅亡させられる相手は人類が知らない得体の知らない異性物。宇宙人?滅亡願望がすべての宇宙戦争のはじまりのような気がする。

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