35/570

時間通貨

4年前の投稿記事です。この頃はまだ民主党政権。懐かしいですね。マイナンバー制度を導入するなら、このコラムで書かれているように社会奉仕(ボランティア)に関わった時間を管理して欲しいと思います。(H27 10/10)

スポンサーリンク

時間通貨

枝野幸男官房長官は13日午後の記者会見で、蓮舫行政刷新担当相を節電啓発担当相に、辻元清美衆院議員を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命すると発表した。(msn.産経ニュースより)

このニュースを床屋で髪を切りながら聞いた。何故、ボランティアなのだろうか?余震があり住宅が壊れ車が転がる荒れ果てた被災地に、一般のボランティアに何をしてもろうと考えているのか疑問である。

阪神大震災が起きた年はボランティア元年とよばれている。被災地神戸を住民と市民の力で助けようと全国から支援者が集まった。そしてそれは良い意味でも悪い意味でもボランティアという概念が日本中にひろまった現象であった。当時のボランティアは被災者の切なる声に何かしなければならないと感じた人々の想いが起こした自発的行為であり、政策的なものではないと思う。

ボランティアのメリットは、活動の多様性と不公平な活動ができる点である。活動の多様性とは、ひとことでいえば「すきま産業」。自由な発想で行政や民間企業の目のとどかない手が出せない分野・領域の活動が行えることである。不平等な活動とは、市民に対して平等な行政サービスをする行政関係者の視点からは正反対の考え方である。最近よく政治評論家がテレビのコメントで使う「選択と集中」を市民レベルで行うことである。本当に困っている人、行政の制度の枠からもれた人に対して、市民レベル・団体の判断で集中的にケアすることが可能であり、平等性という名の無駄な活動を省けるメリットがある。

ボランティア活動は上記のメリット以外に、活動をとおしてボランティアに参加した人が社会参画に目覚めるとか、人と人のつながりが生まれるとか、人道的な教育的活動できる等様々なメリットが考えられる。

効果には必ずデメリットが存在する。ボランティアとは一見聞こえがいいが、ボランティアの基本概念が統一化されてない状態での活動は、個々のボランティアの暴走を引き起こしかねない。ボランティアに参加している人は人のためという強い想いで動いてるが、その実関係者の足を引っ張っていることが多々多い。被災地の活動の場合、危険をともなうものであるため管理者の忠告を聞かない人、集団の輪をみだす人、自分勝手な行動をと人は、ボランティア活動には向かないと思う。

さらに国民全体に費用・コストに関する共有性が図れていない点があげられる。大多数の国民はボランティア=無償の行為と考えると思う。少しでもボランティア活動の企画をしてボランティア活動の裏方にたずさわった経験がある人なら、無償の行為では限界があり継続的な活動は無理ということに気づくだろう。ボランティアは自発的な行為であるが無償の活動ではない。労働との違いは契約書を取り交わしていない点であり、基本的にはその活動にたいして対価(賃金)が支払われるべきである。雇用雇用と騒いでいる時期である。ボランティアと言わず、きちんと雇用制度をつくり復興にむけて取り組んだほうがベストだと考える。

でももし予算がないという口実でボランティアを活用したいと考えているのなら、「時間通貨」制度を国で設定して国で管理したらどうだろうか。これは欧米諸国で実際に実施されているし、国内の福祉団体などでも実施しているポピュラーなやり方である。時間通貨とは、例えばボランティアに関わった時間を通帳みたいなものでその時間をストックしておき、数年後、もし自分が人の助けを必要としたとき、ボランティアで参加した時間分を返してもらう制度である。たくさんボランティアに参加して人の手助けをすれば、その分自分がたくさん助けてもらうことを保障する制度であり、ボランティアの活動対価を保証する意味では管理費以外それほど費用がかからない制度だと思う。この制度は公の機関が管理してはじめて生かされる。民間で実施する場合、かかわるボランティアも少なく小規模であり地域も限られ、長期間の時間通貨の管理、個人情報の管理等、難しい面が多々あると思われる。

国がボランティア活動にかんして担当補佐官をつけたことは画期的なことである。でも内容がみえないし予算も見えない。民主党が一昨年の衆議院選挙に勝ち国家戦略室を打ち出したころに何か似ている。やるならきちんとボランティアの制度化をおしすすめ、今回の地震以後の支援につなげる政策をお願いしたい。ほんとうに国民の想いを利用したボランティアという一面的概念を用いた無償の労働だけはやめてもらいたい。それはただの時間通過である。

スポンサーリンク
ご訪問感謝いたします。

当ブログ訪問感謝致します。今記事はいかがでしたでしょうか?もしご意見・感想等ありましたら記事上部メニュー問い合わせより連絡お願いいたします。

facebook&twitterでも問い合わせ歓迎です。

  FACEBOOKページ よるのさんぽずき

  twitter:よるのさんぽずき

ブログ管理人 よるのさんぽずき

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
35/570