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骨細胞に関する記事

骨細胞のかんする記事を紹介します。
個人的に骨は単に身体を支えるイメージしかありませんでしたが、以下の記事を読むと骨のイメージが変わってしまいます。

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骨細胞とは

今まで膝や股関節が悪くなると身体全身のゆがみが生じ、その影響で内臓に負荷がかかり体調不良や他の疾患になっていくものと思っていましたが、骨自体腎臓やすい臓とかかわりがあり、それが全身に影響をおよぼしていたとは本当に驚きです。やはり骨は健康のバロメーターです。関節に不安のある私としてはちょっとこの記事を読んで身震いしてしまいました。

この記事を書かれた中村友紀氏が「研究を通じて、骨の機能や病気の社会的な認知度を上げ、骨を臓器として捉えてもらえるようになればうれしい」と述べていますが、この考え方が正しいなら、骨をつなぐ関節も臓器の一部でありそこに何かしらの異常がおこれば身体全体に影響が出てくるという病状も納得です。

特集記事:骨に埋め込まれた骨細胞を単離。骨による全身の生体系制御システムの解明を目指す

東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 分子情報伝達学教室
中島友紀 助教
Nature Asia – 2011年10月26日 特集記事より転載

体を支え、カルシウムなどミネラルを貯蔵し、血液細胞や免疫細胞を生み出す骨。その骨の新陳代謝は、今、ホットな研究テーマとなっている。

骨は硬くて緻密な“皮質骨”と小さな細い骨が組み合わさったスポンジ状の“海綿骨”から成り、皮質骨は年間約6~7%、海綿骨は約10%が新しい骨に置き換わる。この骨の再構築は“骨リモデリング”と呼ばれ、その機構は、古くなった骨や傷ついた骨を壊す破骨細胞と、その部分に来て新しく骨を作る骨芽細胞の働きによることが知られている。しかし、破骨細胞がどのようにして集まるのか、破骨細胞が壊した部分を骨芽細胞がどう感知しているのかといった詳細はわかっていない。とくに骨の細胞集団の9割以上を占め、骨の中に埋め込まれている骨細胞の働きには謎が多い。

骨細胞は1~20年程度と寿命が長く、骨芽細胞や破骨細胞に比べて、ほとんど増殖しないのが特徴だ。骨の中ではお互いに手をつなぐように網目状につながっており、重力やたわみのようなメカニカルストレスを感知し、破骨細胞や骨芽細胞と何らかのシグナルのやりとりをしていると推測されている。ただ、骨の中から取り出すのが難しいことが研究を進める上での課題となっていた。

東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 分子情報伝達学教室の中島友紀助教らの研究グループは、このほど高純度の骨細胞を単離することに成功した。これは科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(ERATO)の高柳オステオネットワークプロジェクト(研究統括:同大学院 高柳広教授)の成果で、オーストラリア、スペイン、英国、米国、日本の研究者による共同研究だ。中島助教は、このプロジェクトのオステオサイト・マウスジェネティクスグループでグループリーダーを務めている。

―転載省略―

そして、破骨細胞を活性化させるRANKL(receptor activator of NF-κB ligand:破骨細胞分化因子、ランクリガンド)をコードする遺伝子の発現量を骨芽細胞と比較すると、骨細胞ではmRNAレベルで約10倍多く発現し、細胞表面上でも強力にRANKLのタンパク質が発現していた。さらに、破骨細胞を支持する能力も骨細胞が骨芽細胞より優っていた。

―転載省略―

RANKLは他の臓器でも重要な役割を担っているが、最近、骨から分泌される分子が、他の臓器を制御することが徐々に明らかになっている。例えば、骨細胞から分泌されるFGF23(線維芽細胞増殖因子23)は、腎臓でのリン酸やカルシウムの再吸収に関わっている。また、骨芽細胞が作るタンパク質オステオカルシンは膵臓のβ細胞に指令して、インスリンの分泌量を調節する。このような“骨による外界からの刺激感受と骨による全身の生体系制御システム”=オステオネットワークを解明していくのが、中島助教が所属する高柳研究室の目標だ。

今後は、骨細胞の全遺伝子をマイクロアレイで網羅解析し、骨形成や骨破壊に関わる分子とともに他の臓器を制御する分子を探していく。「骨細胞の単離やイメージングは、オステオネットワークの概念の成熟を加速できるだろう。研究を通じて、骨の機能や病気の社会的な認知度を上げ、骨を臓器として捉えてもらえるようになればうれしい」と中島助教。静かに、そしてダイナミックに機能している骨。さらなる研究成果が楽しみだ。

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